●重要MODEL
Moonshotは2.8兆パラメータのMoEモデル「Kimi K3」のウェイトを公開した。104Bのアクティブパラメータ、100万トークンコンテキスト、ネイティブ視覚理解を備え、FlashKDA・MoonEP・AgentENVなどのインフラも同時オープンソース化された。Agent ArenaではオープンウェイトモデルNo.1を記録し、vLLM・Cursor・Cognitionなど多数のプラットフォームで即日利用可能となった。ただしライセンスはMIT/Apache形式ではなく、大規模商用利用には制限がある。
●重要POLICY
NVIDIAのJensen HuangはHugging Faceのサイバー攻撃インシデントを例に挙げ、クローズドAIが重要なフォレンジックをブロックした一方でオープンウェイトモデルが侵入封じ込めに貢献したと主張した。Hugging Face・LangChain・Nous Researchなどが参加するOpen Secure AI Allianceを設立し、防衛能力と監査可能性のためにオープンモデルへのアクセスが必要だと訴えた。OpenAIは同アライアンスへの不参加を内部決定し、従業員から反発を受けたと報じられている。
●重要POLICY
Anthropicは「オープンウェイトモデルの禁止を主張したことはない」と声明を発表し、中国向けチップ規制・大規模蒸留対策・能力閾値を超えたモデルへの安全テスト義務化を支持する立場を示した。一方、米政府はNSAなどの機関によるフロンティアモデルの最大30日間の事前レビューを求める可能性があると報じられた。OpenAIとAnthropicが水面下でオープンソースAI規制をロビー活動しているとのNYT報道も波紋を呼んでいる。
●重要FUNDING
Ilya SutskeverのSSI Inc.はNVIDIAから「実質的な投資」を受け、今後12ヶ月でコンピュート能力を10倍に拡大する長期戦略的パートナーシップを発表した。具体的なモデルアーキテクチャや製品計画は開示されていないが、Vera Rubinクラスターでの大規模スケールアップが示唆されている。SSIの異例な秘密主義と急速なコンピュート拡張の組み合わせが業界の注目を集めている。
MODEL
Claude Opus 5はArenaのFrontend Code ArenaおよびText Arenaで1位を記録し、WeirdMLベンチマークでも91.8%を達成した。しかし複数の開発者から、過度に複雑なコード生成・不適切な停止動作・既存コードの破壊といった実用上の問題が報告されており、公開ベンチマークと実運用での有用性の乖離が浮き彫りになった。MineBenchでは推論時間がFable 5比+78%、コストが+64%高く、トークン効率の課題も指摘されている。
MODEL
AMDは初の完全オープンMoE言語モデル「Instella-MoE」(総16B/アクティブ2.8Bパラメータ)をリリースした。MI300X/MI325X上で学習され、事前学習からRLまでの全チェックポイント・設定・データ混合・コードが公開されており、典型的なモデル公開より完全な研究アーティファクトとなっている。
PRODUCT
Claudeの共有会話ページおよびパブリックアーティファクトがGoogle・Bingの検索結果に表示されることが判明し、ユーザーのプライバシーに関する懸念が広がった。技術的にはnoindex設定の欠如による検索エンジンクロールの問題であり、セキュリティ脆弱性とは異なるとの指摘もある。共有アーティファクトにはプレゼンテーションや商業文書が含まれており、モデル蒸留目的でのスクレイピングリスクも指摘されている。